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幻のコンサート

.07 2011 コンサート comment(0) trackback(0)
東日本大震災(という名称になったらしい)の影響で中止となってしまった3月17日(水)に予定されていた塾高・女子高のワグネルの定期演奏会のチラシ。

ユース・オケを指揮して熱演を聴かせてくれた某マエストロ仕込みの高校生の「幻想」、聴いてみたかった。
誠に残念!

ワグネル第51回定期演奏会

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慶應義塾ユースオーケストラ第2回演奏会

.20 2011 コンサート comment(0) trackback(0)
大震災後、観客の安全に対する不安と被災に対する自粛という意味でスポーツ・音楽などのイヴェントが軒並みキャンセルされているが、2008年に創立150年を記念する特別演奏会のために慶應義塾の高校生・大学生を中心として結成された「慶應義塾ユースオーケストラ」の第2回演奏会は以下の通りように予定通り開催された。


慶應義塾ユースオーケストラ第2回演奏会

2011年3月20日(日)
18:00開演

ティアラこうとう 大ホール

指揮:坂入健司郎
ピアノ:イェルク・デームス

曲目

1部

近谷直之:Paradigm Shift(世界初演)
シューマン:ピアノ協奏曲イ短調(pf:イェルク・デームス)

アンコール
シューマン:幻想小曲集より「飛翔」
シューマン:子供の情景より「トロイメライ」

― 休憩 ―

2部

チャイコフスキー:幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」
ストラヴィンスキー:組曲「火の鳥」(1919年版)

アンコール
ラヴェル:マメール・ロアより「妖精の園」



高校音楽クラブ系の定期演奏会はこの時期に集中しているがかなりの確率で中止されている。母校塾高も例外ではなくワグネル、マンクラ、楽友会、ギターアンサンブルなど一年間の練習の成果を発表する機会である定期演奏会は全てキャンセルされている。こんな状況とはいえ、定演なしで引退を迎える3年生が非常に気の毒である。(例年12月末に定期演奏会を開催する吹奏楽部はこれを免れることができた。)

こんは情勢の中、創立150年を記念して結成された謂わば臨時編成のオケといえる「慶應義塾ユースオーケストラ」の第2回演奏会は関係者の努力でなんとか開催にこぎつけることができたようである。


1部は前回の演奏会でも冒頭を飾った「150の継承~慶應義塾祝典序曲」の作曲者である近谷くんの作品である「Paradigm Shift」が演奏(初演)された。題名から想像されるような前衛的で小難しい曲ではなく、明るい曲想でカラフル、ポップ、ヴィヴィッドという言葉よく似合う佇まいが良い曲である。

イェルク・デームスのピアノを聴くのはディートリヒ・フィッシャー=ディースカウが歌う《冬の旅》の伴奏以来なので、丁度×◯年ぶり!?(×◯知りたいヒトはメール下さい(笑。)

かつては「ヴィーン三羽烏」の一人と言われ、元々テクニックで圧倒して聴かせるタイプのピアニストではなかったが、齢を重ねてその音楽は円やかさを増し滋味豊なものになっていた。ヴィーン風とも言える控えめなロマンティシズムを感じさせる詩情溢れる表情の巨匠の音楽を若いオケはやや古典派寄りとも言えるカッチリとした響きで受け止め、これが絶妙なコンビネーションになっていた。

特に第2楽章が美しかった。注文を付けるとすれば、第3楽章でオケがより自由な自発性(spontaneousness)を発揮出来ればより盛りがったように感じた。

1部終了時のデームス師のアンコールのシューマン2曲は正に優しさと夢幻の世界。


2部のチャイコフスキーの「フランチェスカ・ダ・リミニ」ではこのオケは豹変(良い意味で)した。

1部で見せた端正ともいえる表情はどこかに置き去りにして、若いパワーを見せつけた。作曲者自身は「勢いで書いてしまった」と後年自らはあまりこの作品を評価しなかったそうであるが、不倫が原因で遭遇する壮絶な地獄の嵐が力強く表現されていた。前半のやや腰高気味の音量バランスは焦燥感を醸しだすのには効果的だった。そにかくソロを取る奏者がみなしっかりと聴かせてくれるのにはちょっとビックリ。

オケを纏めるというよりは力を引き出すという印象が強い坂入くんの指揮ぶりも相変わらず凄い。そういえば、前回の演奏会でも見事な「幻想」を聴かせてくれた。地獄を彷徨くのが得意なようなので、これからは「地獄巡りの坂入」と呼ぼう(笑。

冗談はさておき、曲全体を纏めるのは「フランチェスカ・ダ・リミニ」よりかなり難しいストラヴィンスキーの「火の鳥」であるが、上滑りすることなくかといって安全運転というわけでもなくフィナーレを飾ることが出来たと感じた。ただ、チャイコがあまりに強烈だったので、ちょっと印象が薄まったという感は否めないかも。


アンコールは正に火の鳥の延長線上に位置づいており何の違和感もなかった。


メンバーはそれぞれホーム・ポジションを持ってこのユース・オケに参加しているのであろう。従って練習時間の制約が厳しいにも係わらず、奏者個々の演奏レヴェルの高さと坂入くんの音楽作りのセンスと統率力で、とても寄せ集めとは思えないハイ・レヴェルな音楽を聴かせてくれた。


義塾創立150年を記念してでのオケであるが、今後も是非とも継続して欲しいものである。


こんな時期に生のオーケストラ、しかも素晴らしい演奏を聴くことができ幸せな気持ちで家路についた。


P.S.
演奏会終了後、出口で震災復興義援金を募っており、その結果が上記サイトに報告されている。この演奏会に来る前に立ち寄った新宿東口アルタ前で慶應義塾体育会や應援指導部の有志がやはり義援金募集活動を行っており、19・20日の2日間で137万円以上のご好意を頂いたそうである。


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